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オール電化

2011.01.27.23:11

これをオール電化と呼べるかは疑問だが、こちらでは電気コンロ?の台所が多い。
あの、蚊取り線香みたいのじゃなくて、最新式のセラミックかなんかの黒いやつです。

こんな田舎なのに、すごいなぁと思っていた。

まぁ、私がウトレラに住んでた時は、ボロボロのキャンプ用のガスコンロで、ボンボーナ(ブタンガス)だったけれども。

とにかく、すごいなぁと感心していたのだが、謎が解けた。


なぜなら、ここには都市ガスが通ってないからだ。


よく考えたらセビージャの家ではガスコンロだった。
都市ガスがあるからだ。

ボンボーナは、確かに面倒くさい。

なくなったら、また買いに行かないといけない。(配達してくれるのか?)

そりゃー、多少高くついても電気にするわけだよね。

こっちの人間は、変なとこ面倒くさがりなので、なくなるまで対処しなかったりするので、シャワーだけボンボーナ使っている人なんか、数日シャワーは鍋でわかしたりしている。
(うちだけ?)

いきなり原始生活に戻る。


日本に住んでいる時、洗濯機がない時期があって、すっごい面倒くさいんだけど、50年前の、私が好きなヒターナたちの気持ちが少しわかった気がした。

何かしながら歌ったり、煮込みを待ってる時間に踊ったり、結構楽しい。

パン

2011.01.23.02:15

スペインでは、朝はコーヒーとトースト(トスターダ)にたっぷりオリーブオイルをかけたり、ラードを塗ったりする。
朝が早い人は休憩時間(10時とか11時とか)にバルでそういうものを食べたりする人もいる。
Desayuno(デサジューノ)という。

そしてお昼ご飯の時間は2時から3時くらいに始まる。
遅い日だと4時に食べたりする。
正しくはAlmuerzo(アルムエルソ)という。

我が家だと7時半くらいになると、相方が小腹をすかせ、マグダレーナ(日本ではなんていうのだ?マドレーヌ?)やチョコレートを食べたりする。
人によっては、またトスターダやモンタイート(ボカディージョの小さいの)を食べたりする。
Merienda(メリエンダ)という。

そして夕食は、人によっては果物とヨーグルトだけ、とか基本的には軽いものを食べる(食べてるつもり)。
やっぱりまたトスターダを食べたり、トルティージャを食べたり、パパ・アリニャーだけだったりする。
Cena(セナ)という。


とにかくスペインで欠かせないのは、パン。

日本人にとって、白飯がソウルフードのように、スペイン人はパンなしには語れない。

Pan con pan, la comida de tonto.

こんな言葉がある。
パンをおかずにパンを食べる。おバカの食べ物。

なんだけど、乾いた古いパンを使った料理(ミーガ)もあり、それを作った時はそう言って皆で笑いながら食べる。

確かにComida de tontoな味がする(笑)

モスト

2011.01.23.01:50

ChorizoとAceitunaの組み合わせって、めちゃくちゃ美味しい!

私はチョリソが大好きなのだが(日本で売っているものとは全く別物)、それだけで食べた方が美味しいと思っていたのだけど、オリーブ(aceituna)も出されて、とりあえずまだチョリソが口に残っているうちに、オリーブを食べてみた。

オリーブは、近所の人が畑で採ったオリーブを自分で漬けたものだ。

すんごい、うまい。

さらに、この冬の時期でないと出てこないMosto(モスト)。
シェリー酒になるために、一番最初に搾り出された葡萄のワイン。
これらを育ててシェリー酒にするのだが、ここの人は、なにせそのワイン(シェリー酒)の産地なので、安くその一番搾りが手に入るし、新鮮でおいしいので、これが好きだ。

ここで買って飲めば、すごく安い。


すっごい贅沢。

なんだけど、ここの人にとってはこれは普通なのだ。


「贅沢」って、なんなのだろう?

と考える。

習うって?

2011.01.18.22:08

習う。


フラメンコを習う、って何なのか?
私は考える。


歌をもらう。振り付けをもらう。ファルセータをもらう。
それって何なのか?


正直、だから何なの?って思ってしまう。


私は5年前、もう6年前になるか、ウトレラに行った。
ただひたすらベルナルダに会いたくて。

そして、会った。
顔を覚えてもらって、名前もなんとなく覚えてもらって、たまに歌ってくれて、充分すぎるほどだった。

とてもじゃないが、「歌を教えてください」なんて、言えなかったし、言う気にもならなかった。
なぜかはわからないが、恐れ多くて、とても失礼な気がしたのだ。

今思えば、もっともっと真剣に、ちゃんと頼めば受け入れてくれたかもしれない。

いや、ベルナルダは無理か(笑)



今年の3月、スペインに行った時に、イネスに歌を習いに行った。
というのも、数年前、彼女がクラスをやるってんで、そこに行った時に仲良くなり、気軽に会いに行ける関係になったからである。

レブリーハは、イネス・バカンの住む町でもあり、そして、ミゲル・フニの住む町でもある。

セビージャからレブリーハに行って、イネスの家に向かう時、フニとすれ違った。
もうそれだけで私は気が狂いそうだった。

さらに4月、広場に座っていたら、フニが友達と一緒にやってきた!
その友達は、先日イネスに紹介してもらったばかりの人だったので、その人に声をかけるついでを装って、紹介してもらった。

「すっごいファンなんです!!!」

と、挨拶した。


もうそれだけで、今回のスペイン滞在は終了してもよい、と思ったくらいだ。

すると翌日、ひょんなことから、イネスからフニを紹介された。

ミゲル・フニから歌を習え、と。


私はパニックになって、一瞬断ろうかと思ったくらいだ。
だって、クラスとかって、そんなことやってもらえるのですか?

案の定、フニ氏はカンテのクラスなどやったことがなく、こちらもどうしてよいか戸惑った。

「何やりたい?」
「ブレリアを・・・」
「いいよー」

テーブルを拳で叩きながら、歌い始める。

(すっげー・・・生フニだよ・・・歌ってるよ・・・)

どんどんどんどん歌い続ける。

あのぅ・・・一人で楽しんでませんか?(笑)

結局、このレッスンの録音を聴いて、自分で気に入ったやつを取って、聞いて直してもらう形になった。


このレトラを歌わなくてはいけない!という義務感で歌うものと、
勝手に「これ!」と出てきた歌は全然違う。

つまり、自分一人のために、ライブをやってくれてるようなものだ。

私はその場では何一つ達成することはできないけれども、自分の中にどんどん「フラメンコ濃度」が溜まっていくのを感じた。

そして次回、多少なりとも取ったものを聞いてもらう。

うんうん、と言いながら、「こうだよ」とまた同じ歌詞を歌ってくれる。

が、歌詞は同じでもメロディーが前回と全く違う(笑)

直されてるのか、混乱させられてるのか、よくわからない。



しかし、これこそが本物なのだ。
いつも、本物のテンションで歌ってくれる。
たとえそれが鼻歌だろうと、今彼から出てくる本物の歌だ。
頭で歌おうとして歌ってるのではなく、体から出てくる歌だ。


いわゆるごく普通の、レッスンと呼ばれるものは、先生は、さっき歌った通りにきちんと歌ってくれる。
しかし、それ以上でもそれ以下でもない。
単なるお手本だ。



目が肥える、耳が肥える、舌が肥える

こんな言葉がある。

悪いもの、普通のものを見たり聞いたり食べたりしているだけでは、いつまでたっても「肥える」日はやってこない。永久に。

知らないものは知らないままだ。

いいものは、最初は戸惑うかもしれない。
が、慣れてくれば、いいものの中でも判別がつくようになる。
自分の感覚がもっともっと繊細になってくる。

たくさん見たり聞いたりしていれば、最初は目立ったところしか気にしなかったが、そこはもう既知のものとして楽に認識できるようになり、次のもっと繊細な部分まで感じられるようになる。

実は、フラメンコのおいしいところは、そこにある。


それは、フラメンコプーロ、カンテヒターノにしか存在しない。
これだけは断言できる。

相方と過ごす一日

2011.01.15.18:27


スペインの生活って、結構ひまだ。
お金もないし、特に趣味もなければ、家でテレビを見るのが日課、という人が多い。

相方はとにかくリモコンを握ったら、絶対に離さない。
寝ていても離さない。

こっちでは大体どっかのチャンネルで映画をやってるのだが、相方は映画が好き。
と言っても、テレビで見るのが好き。
映画館には行ったことがない。多分。

そして、リアリティのないもの、SFもの、ファンタジーものは嫌い。
刑事ものでもなんでも見るが、実はロマンティックな映画が一番好き。

プリティ・ウーマンを何回もテレビで見たらしく、何回見ても飽きないらしい。
聞いてもないのに、ストーリーを語ってくれるが、題名は全く覚えてないらしい(笑)

正直言って、私はあんまり昔の映画って興味ないのだが、チャンネル権は相方にあるのと、つまらなくてもこっちもやることがないので(笑)一緒に見るはめになる。
意外と見ると面白くなってくるのだけど、なにせこっちのテレビは一度コマーシャルに入ると、下手すると10分以上やってるので、相方はそれを放置することができない。
チャンネルをぼちぼち変えてるうちに、また面白そうな映画を見つけてしまうと、今度はそっちを見始める。
私は前に見ていた映画が気になってたりするのだけど、そろそろコマーシャル終わってるだろうから変えようよ~、と言っても変えてもらえない。

私が何を言っても絶対に言うこときかないから。

何かのやり方を「こっちの方がいいんじゃない?」とか言っても、「いいんだ!」とか言って、絶対にきかない(笑)

そのくせ、「今日はどのシャツを着たらいい?」とか聞いてきて、決めて、とまで言ってくる。

男ってそんなもんかね?


相方はふざけた奴である。

何かを訊ねても、その語尾を取って、意味のない言葉で返してくる。
全く話にならない。

いや、別に私も大事なことを話してるわけじゃないから、どうでもいいんだけど、これは会話がはずんでるのか、終わっちゃってるのか、よくわからない。

多分、私がそこでウケてるから、どんどん調子に乗るのだろう。

時々、調子に乗りすぎてコップを割ったりしてる。
子どもよりたちが悪い(笑)

スペインの生活

2011.01.13.21:16

スペイン、といっても私のいるアンダルシアは日本と全然違う。

どの辺が違うかというと、時間の使い方がまず全然違う。

のか、私が日本の主婦をわかってないだけなのか(笑)


例を一つ一つ挙げていくことにする。

銀行は日本よりも開くのが早く、9時前から開いている(と思った)
そして、2時に終わる。
あ、でも日本の銀行も3時で終わるんだっけ?

そして、窓口の人が平気で客の前で携帯電話で今日の約束の話とかをしている。
5年前の話だが、私の友達は、それで20分くらい待たされた。
最近は、お客さんがいる時は「またあとで電話するから」と切り上げてる。でもしっかり用事は済ますんだけどね。

そして、列というものがない。
ある時はあるが、基本的にその場所に入って、「誰が一番最後ですか?」と聞いて、答えた人のことを覚えておくのが常識だ。
とりあえず私はあの人の後、という具合に。
だから誰?とか聞かなくても、全体を把握できる程度の人数だったらきかなくてよい。

これはどこの場所でもそういう常識なので気をつけなくてはならない。
スーパーの肉屋でも魚屋でも八百屋でもそうなのだ。

郵便局なんかは番号とかを取るみたいだ。
日本のようだが、この番号を取るというのがわかりづらい。
気をつけないと、関係ない列の番号をとりかねない。

列に並ぶ、ということに気を使う国だ。


基本的にお店は昼休みが2時~5時までだ。
夏は死ぬほど暑いので、6時から始まったり、いろいろ時間割が変わったりするので、これは要注意である。
また、祝日というものも、基本的には休み。
日曜日は当たり前に休み。
やっているのは、Kiosco(新聞や飴やタバコを売ってるキオスク)くらいのもんだ。
これだって、そこの主人の気分によって何時に開くかは全く保証できるものではない。
あとはバルがやっている。

バルによるけれども、朝の7時から12時くらいまでやっているバルもあるし、一体いつが休みでいつがやっているのか謎のバルもある。
主人の性格による。

もっとも、基本的にバルで働く人は、働き者が多いように思われる。
なにせコーヒー一杯が1ユーロくらい。
ビール一杯も1ユーロくらい。
高めのワインを頼んでも一杯2ユーロもしない。
基本的に、スペイン人は知らない場所に踏み込むのを嫌う。
客単価は低いが、ほぼ常連だけで運営されてるので、軌道に乗ればいい商売だ。

そんなバルも、今、窮地に立たされている。

今年の1月から全ての公共の場で、タバコを吸ってはいけないという法律ができたのだ。

日本とは反対で、道端で吸ってもよい。

数年前にも似たような法律ができて、しかしそれの抜け道として、市役所に申し出れば喫煙できたのだ。
さらに、喫煙ブースと禁煙ブースと分かれていればよい、ということで、多くのバルが喫煙ブースというものをお金をかけて工事して設置している。

しかし、今回の法律はそんなことはおかまいなく、全てのバルで喫煙が禁止された。

この寒いのに、喫煙客はテラサ(外)のテーブルに座ったり、タバコを吸うときだけ外に出たりしている。
おかげでバルの客は激減している。

もちろん、その恩恵にあずかっている者もいる。
いわゆるママたち、子どもを連れてバルでお茶できるようになったから嬉しいわ、なんてテレビで答えたりしている。
でもそれは、タバコが少ないバルを選ぶことができたはずで、さらに彼女たちはどれだけバルにお金を落としていくのだろう。
そして、赤ん坊は何も頼まないし、そのくせお冷くれとか、お湯(無料)くれとか、スプーン貸せ、
とか言ってくる、厄介な客だ。

相方も、タバコを吸いながらコーヒーを飲むために、毎朝行っていた。
しかし、タバコを吸うために外に出なければならないのでは、なんのために行くのかわからない、

と言って、ほとんど行かなくなった。

しかしまだスペインではタバコを売っている。

国民は「そこまで禁止するなら、タバコの販売を禁止すればいいのに」
と言っている。

1000軒以上のバルが、この法律を守らなかったといって訴えられている。

これってなんなの?

時に、スペインは全く理解できない。

鳩。

2011.01.11.00:24

今日のご飯は、鳩ごはん。

うわ。。。なんかこうやって日本語で書くと気持ち悪い(笑)

鶏めしではなく、鳩めし。

いや、これも気持ち悪い(笑)


まずくはないんだけど、ほとんど丸ごとなので、結構えぐい。
いや、こういうの全然平気な人もいるだろうけど、意外と私、そういうところ日本人、というか弱いのよね。
かたつむりも形からして嫌だし、もう味なんかどうでもいいもの。

鳩はまずくはないです。
が、初回の感想としては、鶏肉の方がいいなぁ。。。

生魚の方がよっぽどいいよな。

あぁ、文化の違い。

2010年に学んだこと。

2011.01.01.01:46


フニと話していると、時々泣きそうになる。

その瞳は恐ろしいほどに澄んでいて、静かに語る声が私の胸に沁みてくる。
吸い込まれそうになる、とはこういうことを言うのだ。

彼の語る言葉は、静かに、深く、強く、そしてある時は全く何の意味もなく、
その意味のない冗談さえもコンパスに乗って、意味をなしている。

フニと一緒にいると、なぜか体がコンパスをまとっている気がする。



「そういえばこんな風に」

拳でテーブルを叩きはじめる。
彼の拳には、タコができている。
若いころは、血が出るまでテーブルでコンパスを叩き続けたそうだ(一体何時間連続???)。

そして静かにソレアを歌い始める。


彼の家族の話や、彼と交流のあった人、彼の若いころの村の老人の話、暮らしぶりなどを聞いていると、いろいろな場面で納得する。

あぁ、あの歌詞はそんな意味なのね、と。

彼らにとっては当たり前すぎて説明なんてしてくれなくても、なんとなくそんな感覚が自分の中に育ってくる。


「たとえば何ですか?」

よくそんなことを私は聞かれるが、小さなことの積み重ねなので、返答に困ってしまう。
ただひとつ言えることは、フニとかこの辺の人たちは、何をやっても間違いなくフラメンコなのだ。



「これは家系の遺伝だ」

そうミゲル・フニは言い切るが、さらに環境があったことは間違いないと思う。
まぁ、この人種は音楽に関する感覚が特別にいいのだと思う。

フニも、その息子も、孫も、みんな小っちゃい頃から歌ったり踊ったりしていたという。

フニが小さい頃は、お父さん(肉屋)が仕事から酔っぱらって帰ってくればフィエスタになり、おじさんが酔っぱらってやってくればフィエスタになり、酔っぱらわなくてもフィエスタになったという。
フィエスタでは、彼のおばあさん(Fernanda Vieja、ピニーニの娘)が歌ったり、Tio Bastian(ペドロ・バカンの父)が歌ったり、お父さんが踊ったりしたらしい。

踊りは、お母さんも踊ったらしく、お父さんに関してはいろいろな村のバイレのコンクールに立ち寄っては優勝してきたという。
そうはいっても、お父さんの踊りは真似をしたことはないらしい。
が、やっぱりお父さんがやっていたみたいにやってしまってるらしい。


勉強はしなくても、学んでいる。
おじさんたちに「ちょっと歌ってみろ」と言われて歌うと、「そうじゃなくてこうだ」と説明されたりしたらしい。
やっぱり自分から出たものが全ていいかというとそうでもなく、ちゃんとForma(形)というものがあるのだな。
それがアイレになる。

そうして、フラメンコは受け継がれてきた。
そして、これからもそうして受け継がれていく。


はずなのだが、現在フラメンコと呼ばれているものはどうだろう?

ファミリア・カンタオーラに生まれなくても、フラメンコを学んでいる人が多い。
そして現在の流行として売れているフラメンコって何だろう?

こういうヒターノのフラメンコは「古い」とされ、尊敬もされず(実際のところ、アルティスタたちは尊敬しているが)、一般人は見向きもしなかったりする。


フラメンコはヒターノのものではない、と言う人がいるが、じゃあ誰のものなの?
どこからきたの?
何を歌っているの?
今売れている彼らは誰の真似をしているの?
誰が作った歌を歌っているの?


軽くて何も訴えてこないものは、とても優しく、なんとなく心地いい。

深くて訴えるものは、辛く悲しくなることもある。
そして同時に、自分の深い部分に直接語りかけてくる。

自分の本当の姿を見たくない人は、世の中の真実を知りたくない人は、そういうものが嫌いだ。


この世の中には、贅沢三昧の者もいれば、今日の食べるものさえない者もいる。
なんということだろう。
苦しみはこの世に満ちている。

喜びとは何だろうか?

つまらない時間、苦しい時間を経験するからこそ、起こることなのではないだろうか?

基本的に、人生って、生活って、つまらないと思う。
特に、スペインで生活していると、退屈な時間が多い。
そんな中でフィエスタに出くわしたりすると、本当にわくわくして楽しい。
歌っている人も踊っている人も、次に何がくるのか、それに反応して自分の中から何が出てくるのか、その瞬間瞬間を楽しんでいる。
用意などはない。


その瞬間瞬間に出てくるもの。
それがアルテだと、フニは言う。

一生懸命テキストやCDで勉強したものをやること、一生懸命同じことを練習したものとは、まったくもって異なるものだ。

そういう観点でいわゆるアルティスタ、というものを見てみると、まっぷたつに分かれる。

私は、どっかから”仕入れ”てきた、徹底的な素晴らしい模倣よりも、
自分が好きで勝手に取ったものの下手な模倣の方が、心に伝わる。

というより、前者はどう頑張っても、どう素晴らしく美しくても、演者自身の心が働いてないので、心に伝えるのは不可能なのだ。




フラメンコとは、いったいどんなものなのだろうか?
美しいものなのか?

私は美しいと思う。
なんか知らないけど、みんな目をきらきらさせて、生き生きしている。
見せびらかしてるわけでもなんでもなくて、ただひたすら”瞬間”と向き合って、感じるままに突き動かされている。

なんという美しい姿だろう。

ヒターノは、なんと美しい生き物なんだろうか、と。

スペイン人って。。。

2011.01.01.01:44


スペイン人って、日本人とは全然違うなぁ、と感心することが何度もある。

こないだはクリスマスのフィエスタがあったのだけど、フラメンコのファミリアのフィエスタなので、フラメンコがあったのは間違いないが、それよりも面白いことがあった。

どこからともなくブレリアが始まると、待ち構えていたかのように、一瞬で静かになる。
いつのまにか輪になって、コンパスの波が広がる。

誰が歌っても、みんな静かに聴く。
多少、ちょっとした会話はあっても、みんなちゃんと聴いている。

相方が「Jはどこ行った?」と聞く。
私は何気なく会場を一周して、Jくんを探してみるが見当たらない。
どうもトイレに入ってるようだ。

「いないよ。多分トイレだと思う」
「そうか。。」

そして、トイレの方を見ると、何やら誰か、中の人と話している。
1人、2人と人が集まり始める。

どうやら、、、、、誰かトイレに閉じ込められたらしい(笑)

「ドアが開かなくなった」「誰か閉じ込められた」

ざわつき始めた。

Jくんの父はフラメンコが大好きなので、ざわついている衆に向かって「シーーーーーッ!!!静かにしろ!!!」とキレている。

自分の息子が閉じ込められているとも知らずに。


ざわつきが、ついに騒ぎになったので、カンテに集中できなくなった。
「あんたの息子のJがトイレに閉じ込められてるよ」
「なにぃ?!」


誰かが「ちょっと待ってろ!!」と言って、どっかへ行った。
そして何か機械を持って帰ってきた。



・・・・・・・・・・・・え?

まさかその機械で、ドアに穴を開けるんですか??

ヴィィィィィィン!!!!

穴開けてるーーーー!!!



「中にいるのは誰だーー??」
「Jくんだーー!!(笑)」
「大丈夫だ!!落ち着け!!」←落ち着くのはお前だよ(笑)

中で鍵を閉めたのだが、鍵をかけたはいいが、開ける時に回らなくなったらしい。

そして、意味なく穴(直径6~7cm)を4つくらい開けたが、全然鍵とは関係ない。


ガチャガチャ!!

「落ち着け!J!」
「タバコくれ!!」
「誰かタバコだ!タバコ!」

いろんな男が何かをしようとドアに近づくか、冷やかして笑うだけで、結局何もできない。
相方ももちろん様子を見に(冷やかしに)行ってきた。

「大丈夫。落ち着いてる様子だ」←当たり前だよ。


結局、ドアの上部分をはずした。
鍵は全く開かないまま(笑)


バコンッッ!!!

Jくん登場。

女の子たちがせ「せーの」でタンゴを歌い始める。

「やっと出られたJくん~~♪
 やっと出られた~~♪♪♪」


Jくんの母いわく「全ての不運は彼に起きるのよね」


ある意味、おいしいとは思いますが(笑)

こうして歌は作られるのだ。
プロフィール

のと あきこ

Author:のと あきこ
スペイン南部のレブリハ在住。
年上の旦那と暮らしています。
フラメンコ、特にカンテヒターノに恋をして、好きなことだけ追っかけていたら、こんなところにたどり着きました。

スペインに関わり始めて早や20年が経ち、定住し始めてから8年です。
スペイン語を語学学校で勉強した経験と、おうちで身に着けたアンダルシア弁を活かして、スカイプでスペイン語を教えています。

ご興味のある方はメールフォームよりご連絡ください。
詳細は「生徒さん募集」の記事をご覧ください。
こちらの記事も参考にしてください。
スペインのスペイン語と南米のスペイン語

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