最近の 「フラメンコ」 と呼ばれるものについて。

2018年ももう2月に入った。

古臭いことを言っていると、もう21世紀なんだぜ!とか言う人がいるけれど、なんだかその発言は好きではない。

古臭い ってなんだろう?

古い ってなんだろう?


たしかに、連絡方法として煙を焚いてのろしを上げていたら、さすがに「電話使いなよ」と言いたくなるが、法律に触れなければオリジナルで面白いと思ってしまう。

たとえば雨ごいをするのに、誰か生贄にならないといけない、とかなったら 「おい!おい!」 となるが、それが2000年前だろうと許されないことだと思う。(少なくとも私の感覚では)

何が言いたいのかというと、そういう時代だから、というのは何かをする時の言い訳として成り立たない、ということだ。

良いと思うから 「いい」。
悪いと思うから 「悪い」。

それが時代に影響されてる部分はもちろん大きい。
そんなことは言うまでもない。
時代がそうだから、と大義名分みたいに使うのが、イヤ。


はい。最近毒づいてなかったので、そろそろデトックスの時間が来ました。

最近のフラメンコについてね。いろいろ思うことがありすぎて、見る気も失うくらいだったわけですけれども。

誤解のないように最初にことわっておきたいが、日本のフラメンコについてではありません。


日本のフラメンコとか場所とか人種などは、どうでもよい。
いや、むしろ、日本にあるフラメンコの方が、日本人の方々の方が真摯に、尊敬を持ってフラメンコに接している人が多いかもしれない。

先日、テレビ(Telecinco という、日本でいったらフジテレビみたいな大手局)のコンクール番組で 「Go☆Talento」 というのがあって。
2分間で一芸を披露するというものなのだけど、日本人が出てたんです。

セビジャーナスを踊るといってね。

多分、30前後かもう少し若いかな?いかにも普通な感じの日本人男性な顔と髪型してましたが。

変なちょび髭つけて、黒縁メガネしてました。

体は全身黒タイツでね。

虹色のブリーフタイプのパンツを上に穿いていました。

面白おかしく踊っていたみたいです。

私はたまたまキッチンにいて見なかったんだけど、終わった瞬間に見ました。

審査員の一人は、あまりにひどすぎるので、立ち上がって楽屋に帰ってました。


んで、その人はスペイン語もわからない(フリなのかも)、アホみたい。

5年間セビージャの道端でライブをしてきて、スカウトされたんだかなんだか。。。

こんな奴、テレビに出すなよ!

しかも フラメンコ の フの字 も言ってほしくないわ!!

日本人としてもバカにされた気がしたし、ヒターノの旦那を持つ私としては、フラメンコ、旦那の大事な家族の文化を笑われた気がして、腹が立つなんてレベルはとっくに通り越して、複雑な気持ちになった。


そしてその番組の最後の方で、他のフラメンコユニット???みたいのも出てね。

バイラオールらしいんだけど、なぜかインドの民族衣装みたいのを着ていてね。
インド人の友達にプレゼントされたから思い出のものかなんか知らんけど。

フラメンコのリズムに乗せて、英語の有名な歌かなんかを歌っていて、それに合わせて踊る、みたいな。

一切リハーサルはしてないんです!

ということで、さっき日本人には怒って出て行った審査員がそこにえらく感動し、大拍手。

他の審査員は「ちょっとなぁ・・」って感じだったんだけどね。


話だけ聞いてたら、「そうそう、フラメンコってのは打ち合わせなしで、その場のインスピレーションが大事なんだよね」ともっともらしいことを言えるけど、、、、、、

いやーーー、これ、日本の子たちだったら、本当に完全にぶっつけ本番でも、もっともっと素敵なショーができるよ?!

というレベル。

これってもはや意図的に

 「フラメンコはヒターノのもの(文化)ではない」
 「フラメンコはユニバーサル(もはやユニバーサルの意味すらわかってなさそう)」
 「だから従来のフラメンコを刷新すべき」

という流れを作っているように感じる。

その意図は実はかなり前から、2005年にレブリハでカラコラーを見た時に感じたのだけど、ここ最近、本当にそれが露骨になってきた。

フラメンコを世界遺産に制定したあたりから急速にそれが進んだ気がする。

その少し前に、ベルナルダが亡くなって、もう本当にあの世代のフラメンコのアルティスタはいなくなってきたなぁ~と思っていた矢先。


こないだはフェイスブックで、I.Gバンの劇場公演の一場面の写真が出ていた。

椅子に座って歌っているカンタオールの写真なんだけど。

ズボンが下りてる。

ウ○コ中?


それについていろいろ批判してる人が多いが、それでも「いやいや、それはそれで一つの作品だから見てみないことには評価できない」とか言ってる知識人ぶってる人とかもいてね。必ずいるんだよね、そういう人ね。


でもさー、映画とかでも、あんまりひどく残虐なシーンとか、エロいシーンとか規制されてるでしょう?
舞台だってそれと同じだと思うんだよね。

もっとも演劇としての作品、フラメンコではないのならどうこう言うレベルではないのかもしれないけど、「フラメンコの作品」としてみんなは見てるわけだよね?
フラメンコを全然知らない人が、「フラメンコって世界遺産なんだってー。ちょっと見てみようか、この人有名みたいだし。へー、舞台の上でズボン脱いだりするんだぁ。変わってるぅ~」

とか思うわけよね。


よく考えてみて。

たとえば外国映画とかで日本人が出てくることありますね。
どんな映画にも日本人として、常にラーメンマンにスーツ着せた人が出てきて、「日本人=ラーメンマン」みたいな印象をその国の一般人ほとんどが持っていたら、どう思いますか?
バカにされてるって思いませんか?
もちろん一般人は何も知らないからバカになんてしていないんだけど、そういう洗脳をしている側に責任があると思いませんか?

私は毒舌だと思われてるのかもしれないけど、毒を毒とも気づいてないで飲み込んだままなんかにしてたら、頭おかしくなっちゃうわ。

今日は旦那の誕生日なんだけど、なおさら旦那を大事にしないといけないと感じます。

フラメンコ界にとって、この人の存在は本当に大事だから。。。。


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のと あきこ

Author:のと あきこ
スペイン南部のレブリハ在住。
年上の旦那と暮らしています。
フラメンコ、特にカンテヒターノに恋をして、好きなことだけ追っかけていたら、こんなところにたどり着きました。

スペインに関わり始めて早や20年が経ち、定住し始めてから8年です。
スペイン語を語学学校で勉強した経験と、おうちで身に着けたアンダルシア弁を活かして、スカイプでスペイン語を教えています。

ご興味のある方はメールフォームよりご連絡ください。
詳細は「生徒さん募集」の記事をご覧ください。
こちらの記事も参考にしてください。
スペインのスペイン語と南米のスペイン語

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