心をこめる。

フラメンコのカンテは難しい って、よく聞きます。


難しいです。

うん。


まずはスペイン語の問題。
でも、逆にいうと、これがあるからこそ、気軽にその道に入る気になれるのではないかと思います。
ある意味、特権でもあり、問題でもあり。


普通のスペイン人の感覚だと、「カンテが好きなんだよねぇ。。え?自分が歌う?とんでもねぇっす!無理無理!」となるのが一般的です。

だからこちらで アフィシオナード と言うと、「フラメンコが好きな人」という意味であって、日本みたいに 「プロではなく、好きで何か(歌、踊り、ギターとか)やってる人」 という意味では一切ありません。

ジャズやクラシック音楽が好き、といって全ての人が楽器をいじったり歌ったりしないのと同じです。

ということで。

カンテの何が難しいのか、昨日テレビを見て、思ったことがあるので書きますね。

若い男の子がカンテを歌っていました。
16歳くらいかな~?20歳はいってないと思う。

いい感じで歌っていました。

なかなかうまい。

なんだけどね。いいのは歌が上手いっていうよりもね、心がこもってるなぁ、、、って思ったの。
ちゃんと彼から出てるなぁ~ って。

歌でも踊りでも、なんでもそうだと思うけど、形をなぞるというのは、できると思うんです。
一生懸命練習したり、研究すればね。

なんだけど、カンテというものは、そこにある形に 「自分の魂をのせる」 ことだと思うんです。

日本語でわかりやすく言うと、それが 「心をこめる」 ということだと思うんです。


昔々、かつては私もスペイン語のスの字も知らない時からカンテに挑戦していました(笑)

歌詞を習って、意味も習って、その歌詞の風景を思い浮かべながら歌うもんだと思ってた時期もありました。


でも、それは風景を思い浮かべながら歌う、ってだけで、私の心はこもっていない。

心をこめて料理を作るとか、丁寧に仕事をするとかね。

カンテにこめる 心 はそっちの方が大事なんですね。

たとえば、心をこめてバレンタインチョコを作る時って、チョコの美味しさに命かけてるわけじゃないでしょう?

思いを伝えたいからチョコにこだわるんだよね?

誰かに 美味しい♡ って食べてほしいからだよね?

こいつ、こんなすげぇチョコ作れるんだ?!って感心してほしいからじゃない。


カンテとか、フラメンコというのは、 心そのもの なんです。

シギリージャを歌うから悲しい、アレグリアスを歌うから楽しい、という風に、歌によって自分の気分を変えることじゃない。
ていうか、自分の気分とかそんなもの変えられないし(笑)

たとえば旦那と話していると、会話の内容や言葉尻をとらえて、そういう歌詞の歌を歌ったりします。

その歌詞全てに自分の気持ちがマッチしてなければいけないわけじゃない。

たったの一言。 ただその歌を思い出すきっかけの気持ちがあればいい。

その歌を歌うたびに思い出す思い出や感情もある。

歌に対する思い入れとか、そんなものもある。


そういうものが、歌の中に含まって、体の中から出てくるんです。

それをアイレと言い、さらにその素敵な部分が見えた時に、アルテ(芸術)と呼ぶ。

形 じゃない。

さらに、そこに魂が入ってる。


だから、内面が醜い人間にはアルテは難しいかと思います。
たまに、醜い内面が現れた時も 芸術 と呼んだりすることもありますが、私は個人的にはそういうの好きじゃありません。

美しいものが好きです。

だから野生動物とか見ていて、癒されるし、美しいと思う。




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のと あきこ

Author:のと あきこ
スペイン南部のレブリハ在住。
年上の旦那と暮らしています。
フラメンコ、特にカンテヒターノに恋をして、好きなことだけ追っかけていたら、こんなところにたどり着きました。

スペインに関わり始めて早や20年が経ち、定住し始めてから8年です。
スペイン語を語学学校で勉強した経験と、おうちで身に着けたアンダルシア弁を活かして、スカイプでスペイン語を教えています。

ご興味のある方はメールフォームよりご連絡ください。
詳細は「生徒さん募集」の記事をご覧ください。
こちらの記事も参考にしてください。
スペインのスペイン語と南米のスペイン語

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